お久しぶりです。ものすごくブログサボってしまっています。反省。
前回(11月末)ブログ記事をアップしてから、現在までの持ち株のPFもだいぶ変わった。そして銘柄に対する見通しもだいぶ変化している。
まずは下記、現在のPFから↓


まず、エヌビディアに次いで多く保有していたイーライ・リリーをNISA分を残して売却した。イーライ・リリーに次いで多く保有していたカバ・グループも1株を残して全売却した。あとは小口で買ったりしたものがちらほら。ほぼ含み損だが。
今、世界の株式市場を動揺させている中国初のAIアシスタント”Deepseek”の襲来によって、AI関連銘柄のシナリオの修正を迫られている気がしてならない。2年前に米OpenAIが世に解き放ったChatGPTから始まったAI相場だが、もしかしたらストーリーが少し変化し始めている可能性がある。そしてここに来てトランプさんの関税政策(関税外交)も、AIのストーリーに変化を与えている可能性がある。
トランプさんの関税をカードにした外交はハードを売り物にしている企業にはマイナスの影響を与えることは間違いないと思う。アメリカ市場、AI相場の観点から見ると、エヌビディアのGPUやブロードコムのネットワーク関連製品は、いくら膨大な(insaneな)需要があろうとも関税によって売上に対してブレーキを掛けられ、勢いを削がれてしまう可能性がある。
私のPFの中で最大保有銘柄のエヌビディアに関しての所見は、もしかしたら150ドル付近がここ2年くらいの大天井の可能性があり、ここ2年くらい続いたAI相場の一旦の終了が見えてきたのではないか?という事だ。エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが最新GPU”Blackwell"に対して”Insane”な需要がある!と息巻いていてもそれはすてに株価150ドルに織り込まれているのではないか?という事だ。
中国初のAIアシスタント”Deepseek”は低コストで開発されたと言われているが、エヌビディアのGPUが使用されている疑いもある。GPUが使用されているのであれば、アメリカは中国とのAI開発競争に打ち勝つために今後エヌビディアに対してさらに厳格な輸出規制をかけてくるだろう。皮肉なことにそれは世界で最も貴重で価値の高いGPUの売り上げを削いでしまう事になる。
株式市場は半年先を見ているといわれるが、今月26日の第4四半期(2025年1月期)がいくら素晴らしいものであったとしても、トランプさんの関税政策、対中国AI開発競争への対応次第では、それらを織り込んで株価が下落する恐れがある。なによりもエヌビディアの株価は2年も大幅な上昇をしてきたのだから、それに対しての調整も必要かもしれない。
上記の事により、今、私はエヌビディアに対してかなりナイーブな気持ちを持っている。そして、トランプさんが今後も関税を外交のカードにするならば、ハードを売り物にしているアメリカ市場の銘柄にとっては向かい風の状況なのでは?と考えている。そういえばトランプさんは台湾に関しても関税をかけると言っていた。これもTSMCに製造を委託しているエヌビディアに対して向かい風である。
上記の事から、私は、エヌビディアのポジションを大幅に減らす事を考えている。そしてほかのAI関連銘柄(ハードウェア)、私も持ち株でいえばオラクルやコア・サイエンティフィック、ニュースケール・パワーなども損切りしてポジションの解消を考えている。今夜はアメリカ市場も荒れる事が予想されるが市場の様子を見ながらタイミングを計ろうと思っている。
